学科紹介

大学院 文学研究科

修士課程カリキュラム

博士(後期)課程カリキュラム


英米文化専攻-修士課程カリキュラム

修士課程では、「社会文化」と「思想文化」という二つの研究分野が立てられ、それらにそって幅広いカリキュラムが組まれています。社会文化分野のカリキュラムには、歴史学・人類学・現代社会論などの講義・演習、思想文化分野のカリキュラムには、文学・言語学・宗教学・メディア論などの講義・演習が含まれます。これらを通して、英米文化の多面性・複合性を学びます。各領域の教育・研究指導は、院生の多様なニーズに応じるべく、緊密な協力関係を保ちつつ行われます。この中で修士論文の完成に立ち向かうならば、自らの知的向上心を特定の課題を深く追究する学問的手法に結びつけること、そして高度な知識と的確な判断力を身につけることが可能になるはずです。

【社会文化科目】 平成24年度開講科目
開講科目 講義内容
英米社会文化特殊講義I カナダ先住民族が置かれる状況を中心に、先住民族にかかわる資源論、エスニシティー研究、先住権研究などにおける諸理論について考える。これらの理論の理解を通して民族誌研究の枠組みを超えた通文化的先住民族研究の基礎を養う。
英米社会文化特殊講義IA演習 狩猟・採集民であるカナダ地域の先住民族の近年の状況を理解することを通して、先住民族を取り巻く現代的問題を検証する。
英米社会文化特殊講義IB演習 カナダとは状況が異なる日本における先住民族の実例を対比することにより、双方の地域における先住民族問題の類似性及び多様性を理解する。
英米歴史文化特殊講義I ブリテン諸島史の視点に立って中世イギリス史の研究動向を概観し、その可能性と問題点を明らかにする。
英米歴史文化特殊講義IA演習 ブリテン諸島史の視点に立って中世イギリス史の主要な史料を、年代記、国王証書、修道院証書、荘園文書などを概観し、史料批判を学ぶ。
英米歴史文化特殊講義IB演習 英米歴史文化特殊講義IおよびIA演習を踏まえて修士論文の完成のための助言と指導を行う。
英米歴史文化特殊講義II 労働史、移民史、人種関係史など、担当者がこれまで研究してきた諸分野に即して米国史を概観したのち、南北戦争後の米国社会を、産業構造の変化、人種関係、ジェンダー関係の変化などに焦点をあてて詳論する。
英米歴史文化特殊講義IIA演習 1980年代以後の新自由主義政策採用後の「麻薬との戦争」、監獄ビジネスの急成長とそれにともなう米国社会の変容、これに対するオバマ政権の対応を検討し、それをアメリカの歴史的脈絡の中に位置づける。
英米歴史文化特殊講義IIB演習 特殊講義IIAの作業を継続するとともに、修士論文の作成を指導する。
欧米歴史文化特殊講義I フランス革命と同時並行的に展開したハイチ革命(1791〜1804年)の経緯を詳しくたどり、その黒人解放史上の意義、後発のラテンアメリカ独立運動など周辺世界に与えた影響などを検討することをとおして、二重革命時代のヨーロッパとアメリカ世界を鳥瞰する。
欧米歴史文化特殊講義IA 演習 特殊講義Iの内容を深めるために、『フランス植民地主義の歴史』(平野千果子著)、『ブラック・ディアスポラ』(R・シーガル著)などの研究文献を講読し討論を行う。
欧米歴史文化特殊講義IB 演習 特殊講義IA 演習を踏まえて、自己の研究課題を「修士論文」として完成させるための指導・助言を行う。

【思想文化科目】 平成24年度開講科目
開講科目 講義内容
英米思想文化特殊講義I 所謂トロント大学コミュニケーション学派の中心人物のM・マクルーハンの主著Understanding Media(1964)を講読する。メディア研究の古典に親しむことを通じて、現在のメディアについて考える基礎を養う。
英米思想文化特殊講義II 19世紀末のアイルランドに起こった「文芸復興」運動を眺めてみる。中心となる作家は、W・B・イェイツとなるが、運動に携わった他の劇作家とともにその文芸作品を概観し、その底流にある時代思潮を考察する。
英米思想文化特殊講義IIA演習 ルネサンス期から現代に至る代表的な英国詩人の作品を読解することによって、思想性に富み、ときに現実志向が強く現れることがあるといわれる英国詩歌の真髄を捕らまえることを目標とする。また、作品を通史的に配列していることには英国文学の全体像を理解してもらう狙いがある。
英米思想文化特殊講義IIB演習 本演習においては、英国三大哀歌(elegy) を取り上げその鑑賞と分析を試みる。受講者はこうした読解をとおして文学作品の研究のあり方を習得しつつ、最終的には各自のテーマに沿った修士論文の完成につなげる。
英米思想文化特殊講義III ハリウッド映画作品を通して、アメリカにおけるジェンダーを取り巻く過去・現在の環境を分析し、さらに未来を考察し、男性学と女性学の視点からアメリカ文化の思想的・社会的特性を検証する。
英米言語文化特殊講義I 本講義では、英文の概説書を講読しながら、言語学(あるいは英語学)における種々の下位分野(音韻論、形態論、統語論、意味論など)について、その基礎概念および言語の分析方法を学ぶ。分析の対象となる言語は、主として英語であるが、必要に応じて他の言語にも言及する。
英米言語文化特殊講義II 現在、外国語教育現場では、eラーニング(CALL、ウェブ上教育、等)を導入する事が一般的になって来た。本講義ではeラーニングについての学術的な側面及び教育学的な側面(外国語教育)を分析する。同時にeラーニングの技術的な操作方法を経験する。
英米言語文化特殊講義IIA演習 論文作成の基本的ルールを学ぶとともに、外国語教育に使われる「実験研究法」と『アクション研究法』を紹介する。研究資料のすべては、英語教授法としてのeラーニングの分野から取り上げる。
英米言語文化特殊講義IIB演習 「英米言語文化特殊講義IIA演習」において習得した、学問研究の基礎的なノウハウを踏まえて、具体的な修士論文に向けて指導する。オプションとして、教育現場で利用するためのeラーニング・プロジェクトを仕上げる可能性もある。その場合、プロジェクトの意義、作成、予測される結果に関する小論文も作成する。
欧米思想文化特殊講義I 本講義においては、日本思想史をも含む「思想史」研究一般の課題と方法について考察する。具体的には、シュライアーマッハー、アウグスト・ベーク、ディルタイ、ガダマーなどの文献学ならびに解釈学の学説を批判的に検討する。
欧米思想文化特殊講義IA演習 欧米の思想や思想史について研究するために必要な学術的ルールやテーマの設定の仕方、文献資料の収集法、読書の仕方などを教示すると同時に、テクストを通して外国語の原書を一定の速度で正確に読みこなす訓練を行う。
欧米思想文化特殊講義IB演習 特殊講義IA演習において習得した学問研究の基本的なノウハウを踏まえて、具体的な修士論文作成に向けて指導する。
欧米思想文化特殊講義II 宗教概念と宗教学の成立過程、20世紀における宗教の復興と変容、ポスト世俗主義、ナショナリズムと宗教の関係などについて、ローゼンツヴァイク、レオ・シュトラウス、ハーバーマス、ユルゲンスマイヤー、タラル・アサドといった思想家の重要論文を通して学ぶ。

【履修方法及び修了要件】
  • 修士課程の履修に先立ち、学生の研究テーマを入試出願時に「志望理由書」等によって確認し、研究科委員会において研究指導教員を決定します。
  • 学生は研究指導教員の助言を受け、研究目的の達成にふさわしい科目選定を行います。
  • 修了要件は、2年間の標準修業年限内において、研究指導教員の特殊講義4単位、同特殊講義演習8単位とこれら以外の選択科目20単位、合計32単位以上修得し、かつ修士論文審査及び試験に合格することが必要となります。

【修士論文の指導体制】
<1年次>
  • 入学後、主指導教員と共に副指導教員を2名決定し、それらの教員の指導の下に研究計画を立てます。
  • 入学時の秋に修論の構想に関する発表を全体ゼミの場で行います。

<2年次>
  • 新学期始めに主・副指導教員との相談のうえ、修論のテーマを絞り込みます。
  • 7月頃全体ゼミの場で修論の構想発表を行います。
  • 7月以降秋に掛けて主・副指導教員を交えて定期的な論文指導会を持ちます。
  • 1月初旬に修論を提出します。

【夜間開講制】
大学院 文学研究科では、原則として6講目(17:50〜19:20)と7講目(19:30〜21:00)に授業が行われるため、夜間にしか受講できない学生でも、修了要件を満たす単位の修得が可能です。

【社会人の積極的な受け入れ】
  • 働きながら大学院で学ぼうとする人を応援するため、大学院 文学研究科では、上記の夜間開講制のほか、社会人特例受験の入学者には次のような「社会人特例制度」を積極的に導入しています。

  • 入学金・授業料等が一般受験者の半額になります。
  • 職業を有している等の事情により2年の標準修業年限を超えて、3年間で計画的に教育過程を履修することを認める場合があります(「長期履修制度」)。 この制度の適用が認められると、2年間分の授業料等を3年間で分割納入することになります。 なお、この3年の期間を短縮(2年)する場合には、所定の期日までに手続きを経ることで認められることもあります。

  • 社会人特例受験の資格については、大学4年生の現役受験等でも適用される場合がありますので、大学院 文学研究科までお問合せ下さい。

【教育職員専修免許状(英語・地理歴史)の取得について】
すでに、中学校教諭1種(1級普通)免許状・高等学校教諭1種(2級普通)免許状を取得している者、又は所要資格を有している者、上級免許状への切替を希望する者で、本大学院修士課程において基礎資格をえるとともに、教育職員免許法及び同法施行規則に定める所要単位を修得した者は、中学校教諭専修免許状及び高等学校教諭専修免許状(英語)、高等学校教諭専修免許状(地理歴史)授与の所要資格を得ることができます。

【修了者に授与される学位】
修士課程において所定の単位を修得し、学位論文の審査を合格した者に、修士(文学)の学位が授与されます。