学科紹介

大学院 文学研究科

修士課程カリキュラム

博士(後期)課程カリキュラム


英米文化専攻-博士(後期)課程カリキュラム

博士(後期)課程においては、修士課程で得られた研究成果をふまえつつ、さらに高度な内容の特殊研究が試みられます。そのさいには、設定されたテーマにそくして、先行研究を一歩越える独創性が求められることになります。それを達成すべく、年度ごとに段階を追って着実に発表を積み重ねていく指導方針が準備されています。博士学位論文の完成には、幅広く応用できる豊富な学識と自らの問題意識を集中的に掘り下げていく能力とが必要です。その開発にあたっては、資料を読み解くことができるだけの語学力の訓練がたえず続けられなければなりません。博士(後期)課程のカリキュラムはそのための場でもあります。論文指導にあたっては、専攻内で分野を越えた協力体制が確立していることはもちろんですが、必要に応じて日本文化専攻との相互交流の場も設けられます。

【社会文化科目】 平成24年度開講科目
授業科目 講義内容
英米社会文化特殊研究I 修士課程における資源論および先住民研究の概論をさらに発展させ、国内・外における個々のケース・スタディーを取り上げ、対比検証する。それらを通して受講生は、その理論性とフィールド手法を深める。
英米社会文化特殊研究II 博士論文で取り上げる研究課題に沿って文献や資料の講読を行うほか、研究対象地域の歴史的検証、社会・文化的特色、地域外の関係機関との関わりを理解し、研究地域の事情に即したフィールド手法を確立する。
英米社会文化特殊研究III 特殊研究IIで開始したフィールド・ワークに対して助言し、さらにデータ分析や論文執筆の指導を行い、論文の完成を目指す。
欧米社会文化特殊研究I 近代以降のヨーロッパ社会文化研究はヨーロッパに地域を閉じるのではなく、広く南北アメリカさらにはアフリカとの連関の中で把握することを要請している。本研究では、多地域の連関をよく示すカリブ海地域に焦点化する。
欧米社会文化特殊研究II 博士論文作成のための準備的な作業を進めるために、「世界システム」、「ディアスポラ」、「クレオール」、「グローバリゼーション」などの理論をはじめ、近年の研究動向を示す主要な先行研究を講読する。
欧米社会文化特殊研究III 特殊研究I、IIを通して作成した論文や学会発表等をさらに深化・発展させて、これを博士論文として完成させるための助言・指導を行う。

【思想・文化科目】 平成24年度開講科目
授業科目 講義内容
英米思想文化特殊研究I アメリカ現代史を、階級関係と人種・ジェンダー関係という二つの主要な社会関係と、それに関わる思想文化の両面から考察する。それらを通して、多分野にわたる資料や文献の精読を進めつつ、博士論文の基本テーマを確定する。
英米思想文化特殊研究II 特殊研究Iで確定した博士論文のテーマに即し、引き続き資料や文献の精読を行うとともに、どのような独自の視点と方法に立って研究を進めるかという、方法論の確立が指導の中心となる。
英米思想文化特殊研究III 基本的な資料の精読と研究方法の確立という、前2年度の作業を継続させつつ、新たな知見に立った斬新な研究の完成を期す。
欧米思想文化特殊研究I 欧米思想文化について研究する場合に必要となる方法論・研究史・文献情報などについて一般的かつ基本的な指導を行う。また、学術論文執筆の手始めとして、修士論文をコンパクトな論文に再加工して学会誌に発表させる。
欧米思想文化特殊研究II 過去の研究史に照らしながら自分の研究の独自の方法と意義を明確化させるため、資料調査・文献講読を継続しながら、先行研究と批判的に対論しつつ、独自の解釈の視点と方法を確立できるように指導する。
欧米思想文化特殊研究III 過去2年間の基礎的な文献調査と資料講読を踏まえ、博士論文として構築する。なお、博士論文の要旨くらいは欧米の言語で発表できるよう指導したい。

【履修方法及び修了要件】
  • 博士課程の履修に先立ち、学生の研究テーマを入試出願時に「研究計画書」等によって確認し、研究科委員会において研究指導教員を決定します。
  • 学生は研究指導教員の助言を受け、研究目的の達成にふさわしい科目選定を行います。
  • 修了要件は、3年間の標準修業年限内において、研究指導教員の特殊研究I・II・III12単位を修得し、かつ博士論文審査及び試験に合格することが必要となります。

【博士論文の指導体制】
<1年次>
  • 入学後、主指導教員と共に副指導教員を2名決定し、それらの教授の指導の下に研究計画を立てます。
  • 入学時の夏休み前に博士論文につながる研究発表を行います。その発表内容を論文化し本研究科紀要『年報新人文学』に投稿し、審査のうえ掲載の可否が決定されます。

<2年次>
  • 1年次とほぼ同様の流れで研究を進めます。

<3年次>
  • 新学期始めの指導教員決定後、論文提出に至るまで定期的に論文指導会を持ちます。
  • 12月始めの提出に至るまでの流れは1・2年次と同じです。
  • 論文提出期限の1ヶ月前までには、論文受理の可否が判定されます。

【夜間開講制】
大学院 文学研究科では、原則として6講目(17:50〜19:20)と7講目(19:30〜21:00)に授業が行われるため、夜間にしか受講できない学生でも、修了要件を満たす単位の修得が可能です。

【社会人の積極的な受け入れ】
  • 働きながら大学院で学ぼうとする人を応援するため、大学院 文学研究科では、上記の夜間開講制のほか、社会人特例受験の入学者には次のような「社会人特例制度」を積極的に導入しています。

  • 入学金・授業料等が一般受験者の半額になります。
  • 職業を有している等の事情により3年の標準修業年限を超えて、5年間で計画的に教育過程を履修することを認める場合があります(「長期履修制度」)。 この制度の適用が認められると、3年間分の授業料等を5年間で分割納入することになります。 なお、この5年の期間を短縮(3年あるいは4年)する場合には、所定の期日までに手続きを経ることで認められることもあります。

【修了者に授与される学位】
博士(後期)課程において所定の単位を修得し、学位論文の審査を合格した者に、博士(文学)の学位が授与されます。