学部の取り組み

日本語教育養成課程

  • 日本語非母語話者に対する日本語教員の育成を目的に、1998年に道内大学初の日本語教員養成課程が設置されました。
  • 本課程のカリキュラムは、言語(日本語)、外国語、社会・文化・地域、教育(教授法)の領域から構成されており、幅広い知識と基本的な教育能力を身につけることができます。
  • 海外の大学または国内の日本語教室で日本語教育の経験を積むための実践的科目も設置されています。
  • 課程修了者には大学卒業時に日本語教員養成課程修了証が授与されます。

受講生が課程の魅力を紹介

韓国での実習で学んだ日本語教育の魅力

鈴 木 直 人(1部人文学部日本文化学科)


ソウル駅で参加学生、韓国人学生、先生と(左側が鈴木さん)
2016年10月24日から11月5日まで、韓国の大田大学で実習をする機会を頂きました。当時、私は大学3年生でした。教案を作成する際に最初に考えたことは、日本の文化やスポーツなどの紹介を通じて、大田大学の学生と活発に意見を交換し、動きのある授業にしたいという点でした。2コマ割り当てられた授業では、「相撲」と「平昌オリンピックと東京オリンピック」の様々なことについてパワーポイントでまとめ、自由に授業を展開させて頂き、指導教員である黒木先生と中川先生には感謝でいっぱいです。ある意味、自分の授業よりも記憶に強く残っているのが、大田大学の学生と交流した総合的な時間です。この時間で、「若い世代に反日感情はもうない!」と語ってくれた彼らと竹島について笑顔で話すことができました。

日本語教育で最も重要なことは、学生それぞれの母国の歴史や文化、国民性を理解する必要があるという点ではないでしょうか。それが、日本の学校で教える教員の違いであり、難しさであり、魅力なのだと思います。

ボランティア日本語教室のTAとして参加して

齊 藤 し ほ(2部人文学部英米文化学科)


ボランティア日本語教室で生徒さん、先生と(前列左から2人目が斎藤さん)
私は一年次から日本語教員養成課程を受講しながら、日本語ボランティア教室でTAとして活動しています。二年次の参加した当初しばらくは見学するものだと思っていたので、初めから学習者に付き日本語を教えることに、知識があまりにもなく不安と戸惑いばかりでした。しかし、この最初の経験こそが、私自身に日本語教員として日本語を外国人に教えるという責任感を自覚させてくれたのだと思います。参加して一年が経ったころ、初めてTAとして授業をやらせてもらいました。二年目も続けていくつもりですが、この授業を通して、一年経験してやっと得たものがあります。それは「自分が話している言葉すべてに責任を持つ」ということです。

私たちが日本語教員として話す言葉のすべてが学習者にとってのすべてになる、ということを胸に、これからも日本語教員になるために、またボランティア教室で日本語を教えるものとして日々努力していきたいです。

日本語教師になる夢に向かって

小 里 美 津 希(1部経済学部地域経済学科)


前列中央のサンタさんの隣が小里さん
大学を一年間休学しオーストラリアへ語学留学をしていた際、中学校・高校の日本語クラスでアシスタントのボランティアをしました。その時に海外の子どもたちが自分の母語を学んで積極的に私に話しかけてくれたことがとても嬉しく忘れられない経験でした。そして帰国後、日本語教師という将来について考えるようになり「日本語教員養成課程」を受講しました。私は経済学部に在籍しており、今まで人文学部に関する講義を履修したことがなかったので1年間で必修科目を含めすべて単位を取らなければならないというプレッシャーはありましたが、自分が興味のある授業ばかりだったので楽しく履修していました。

2月中旬から英国Walesのカーディフ大学で1ヵ月の日本語教育研修を行っています。そこでは実際に教材・教案をつくり日本語を履修している大学生に日本語を教えながら現地の大学生と交流をします。大学卒業後、将来的には日本語教師として海外で働き、1人でも多くの人が日本に興味を持ってくれるきっかけを作ることが私の夢です。

日本語教員養成課程は面白い OB/OG・教員が課程の魅力を紹介

日本語教育って楽しい!

井 上 み の り(済南大学外国語学院日語系専任講師)


前列右から2人目が井上さん
皆さんこんにちは!私は北海学園大学の学部生の時に、日本語教員養成課程の講義を通じて日本語教師という職業を初めて知りました。卒業後はアメリカの小学校で、大学院時代は姉妹校であるカナダのレスブリッジ大学で日本語インターンを経験しました。今は中国山東省にある済南大学で、日本語学科の学生に日本語を教えています。私たちが普段日本で何気なく使っている言葉、話し方、考え方などの文化そのものが、海外では実は関心を持たれていることに気が付きます。日本語や文化を教える立場でありつつ海外に勢いよく飛び込んでいく、そんな日本語教師・教育の楽しさを皆さんにも学んでほしいです。

日本語の教え方と異文化理解を学び、現場へ

竜 野 征 一 郎(北海学園大学大学院文学研究科修士課程、星槎道都大学非常勤講師[日本語教師])


最後列中央が竜野さん
私は大学で初めて日本語教師という職業があることを知り、その仕事にとても惹かれ、日本語教員養成課程を履修しました。卒業後は日本語教師として楽しく働いています。日本語教師は日本語の授業の他に、日本に関する様々な活動も行います。在学時に養成課程で学んだことは、日々の活動の確かな基礎となっています。日本語教師として働いていると、異文化との接触で予想外の問題が起こることもあります。養成課程では日本語の教え方だけでなく、異文化の理解についても学びますので、こういった問題にも落ち着いて対応できます。日本語教師に興味がある方にはとても有用な課程ですので、ぜひ受講してもらいたいと思います。

日本語教員養成課程に関心のある方へ

中 川 か ず 子(人文学部日本文化学科教授[日本語教員養成課程委員会・委員長])


中央が中川先生
日本語教員養成課程では、日本語教師になるための必要な科目を履修します。ただ、本課程で学べるのは教師資格の最低条件を満たすための教育内容です。言語、教育、文化・社会領域に関する課程開講科目は重要かつ必要ですが、これだけでは十分でなく、実践的な教育能力がさらに求められます。2016年度から「日本語教育特別演習」という「実習科目」が加わり、海外、国内の日本語教育現場で教育実習をする機会を提供しています。 市内のボランティア教室、海外の提携大学がその中心舞台になります。それ以外にも、希望者にはボランティア教室のTA(アシスタント教師)、提携校以外の海外の大学(これまで、英国カーディフ大学、中国雲南師範大学など)での実習を勧めています。

卒業後すぐに現場で経験を積みたいという人には、アジアの教育現場(モンゴル、タイ、ベトナムの日本語学校、高校、大学など)を紹介しています。国内外で2年以上経験すれば、専任日本語教師の職が得られやすくなります。最近では道内の地方都市に外国人「技能実習生」が増加し、受入れ団体は専任日本語教師を募集し始めており、日本語教師の需要が高まりつつあるのを感じます。関心のある皆さん、是非、頑張ってください。

日本語教員養成課程報告書 各年度ごとの活動を紹介

日本語教員養成課程報告書につきましては、出版物ページをご覧ください。

その他基礎資格・修得単位数・受講料など

詳しい説明につきましては、大学本体のWebサイトをご覧ください。