教員紹介

教員紹介

大石 和久

日本文化学科
大石 和久 教授
Oishi Kazuhisa

担当科目 現代映像文化論、現代日本の芸術
研究テーマ 私は、映画を観ることはどういうことかということを、想像力の問題として美学的に研究しています。想像力とは、いまここにない、不在のものを思い浮かべる心の働きです。どうして映画を観るとは、想像力を発揮することなのでしょうか。映画が写し出すものは、それを観る者の眼の前に実際に存在しているようなリアリティをもっています(最近の映画は、たとえば『アリス・イン・ワンダーランド』のような3D映画のように、立体感さえもちはじめています)。しかし、それは実はそこにはいない、つまりは不在です(スクリーン上にアリス・イン・ワンダーランド』の主人公「アリス・キングスレー」は実在しません。それは光と影が生み出すイリュージョンに過ぎないのです)。映画をこのように捉えるならば、映画を観ることとは眼の前の圧倒的なリアリティに打たれながらも、同じに不在のものに思いを寄せること、すなわち想像力を発揮することであるのです。映画体験をこのようなものとして考えながら、美学的に解明すること、それが私の研究テーマです。私は映画研究は具体的であるべきだ、と考えています。映画を実際に観ながら、映画の投げかける問題に耳を澄まし、受け取り、自分なりに提出すること。そんな勉強がしたい方、お待ちしています。
おすすめの一冊 『定本 映画術:ヒッチコック・トリュフォー』(晶文社)
おすすめの作品 『神の道化師、フランチェスコ』(ロベルト・ロッセリーニ監督)
主な著作・論文 「映画空間について―映画のオフ・スクリーン論―」、『美学』(美学会)第190号 1997年
「北海道と映画―北海道の表象とそのアイデンティティ―」『開発論集』(本学開発研究所)第75号 2005年
「アンドレ・バザンの映画批評とベルクソン哲学」『年報 新人文学』(本学文学研究科)第5号 2008年