教員紹介

教員紹介

仲松 優子

英米文化学科
仲松 優子 准教授
Nakamatsu Yuko

担当科目 ヨーロッパ史II、演習I・II
研究テーマ フランスでは、16世紀以降の近世・近代をとおして中央集権化が進んだと考えられ、ヨーロッパの主権国家や国民国家の典型とされてきました。しかし、近年の研究では、こうした枠組みではとらえられない側面に注目があつまってきています。私は、そのなかでも南フランスのラングドック地方をフィールドとしながら、秩序形成をめぐる地域政治のありようを分析することをとおして、地域権力が王権や国家と取り結んでいた協調・対立関係を明らかにし、近世から近代にかけてのフランスの権力秩序を考察してきました。ローカルな視点からの権力秩序の分析においては、在地の住民と政治のかかわりや、支配構造を明らかにしていくことも、一つの鍵を握っており、この点についても研究に取り組んでいます。また、近世・近代史においては、フランス革命が大きな転換点と認識されており、革命前後の権力秩序と地方の変容も研究課題です。ローカルな視点をとることによって、フランスとは何か、そしてフランスを具体像としながら語られてきたヨーロッパとは何か、近代とは何かという問題にアプローチしています。
おすすめの一冊 カルロ・ギンズブルグ著、杉山光信訳『チーズとうじ虫 : 16世紀の一粉挽屋の世界像』(みすず書房、1995年)
おすすめの作品 映画「レ・ミゼラブル」(トム・フーパー監督、2012年)
主な著作・論文 『アンシアン・レジーム期フランスの権力秩序―蜂起をめぐる地域社会と王権―』有志舎、2017年
『つながりと権力の世界史』(共著)(小沢弘明・山本明代・秋山晋吾編)彩流社、2014年
「二宮史学の批判的継承に向けて―戦後歴史学・政治文化論・ジェンダー―」『歴史学研究』第931号、20―28頁、2015年
「18世紀後半フランスの地方統治と地域秩序―トゥルーズ高等法院の巡回任務―」『史学雑誌』第121編、第12号、1―33頁、2012年
「18世紀フランスの権力秩序と裁判管轄争い―1783年ラングドック地方におけるマスクの蜂起の事後処理過程―」『歴史学研究』869号、1―17頁、2010年