「正解のない問いと格闘する力を身につける」

学部長

人文学部長小松 かおり

人文学部は、人間について深く学ぶ学部です。人間はどのように生きてきたのか、どのように生きるべきなのか、なぜ世界は今あるように存在しているのか、他者や環境は自分にとってどのような意味を持つのか、を考えます。そのための入り口はたくさんあります。言語、文学、思想、宗教、歴史、世界各地の文化、人間でない存在などなど。人文学部ではそのような入り口をたくさん用意して、人間について学ぶ手助けをします。

そのときの大きな武器は「ことば」です。「ことば」を正確に理解し、自分の意図を表現する技術を身につけることが、人文学の学びの第一歩です。ですから、たくさんの本を読んで、たくさんのレポートを書いてもらいます。日本文化学科では日本語、英米文化学科では英語をみっちりと学びます。しかし、「ことば」はそれ自体が目的ではありません。日本語が正確に読み取れるだけでなく、英語を流暢に話せるだけでなく、「ことば」をつかって自分や他者としっかり対話できる人になってほしいと考えています。

卒業後、みなさんは、職業人として生きるだけでなく、市民として生きます。市民として、隣人とどのようにつきあうのか、社会の中でおかしいと思ったことはどのように解決すればよいのか、自分の快適さのために目をつぶっていることはないか、考えていかなくてはなりません。それらは正解のない問いですが、考え続けることで、自分に自信を持って生きられるようになる問いです。
人文学部では、そのような、答えのない、しかし重要な問いを見つけ、自分の頭で考え、解決し、他者と共有することができる市民になるための教育を目指しています。そのような市民はまた、きっと、自分で考えて判断行動できるよい職業人になることでしょう。人文学部で、生きるための地頭を鍛えてください。

北海学園大学では、北海道から日本と世界について考えます。北海道は、日本の他の地域とどのような関係にあるでしょうか。北海道と世界はどのように繋がっているでしょうか。北海道という日本の北端から考えることで、自明のものとして語られる「中心」や「標準」を疑い、日本、さらには世界を構想する。そんな力を持つ市民に育ってほしいと願っています。

人文学部沿革

1993(平成5)年 北海学園大学人文学部1部日本文化学科,2部日本文化学科,1部英米文化学科,2部英米文化学科を開設
1999(平成11)年 北海学園大学大学院 文学研究科日本文化専攻修士課程を開設
2001(平成13)年 北海学園大学大学院 文学研究科日本文化専攻博士(後期)課程を開設
2003(平成15)年 北海学園大学大学院 文学研究科英米文化専攻修士課程を開設
2005(平成17)年 北海学園大学大学院 文学研究科英米文化専攻博士(後期)課程を開設