日本文化学科・英米文化学科

少人数制の教育

働きながら学びたい、また生涯学習の一環として広く勉強しようとする人のために、人文学部(日本文化学科、英米文化学科)では、2部(夜間部)を開講しています。平成26年度から実施されている新カリキュラムでは、1部と同じ専門教育科目が履修できます。従来のように、少人数例による密度の高い教育を行う点も同じです。

2部では、若い学生だけでなく、社会人特別入試で入学した比較的年齢の高い学生も多く学んでいます。そのため2部では、職業や価値観を異にする多様な学生が肩を並べて学修し、話し合う機会に恵まれています。お互いに学びあい、協力しあうことの大切さを実感し、さまざまな背景を持つ人との交流を経験できることも2部の学生生活を実りあるものとしています。

1部と同じ充実したカリキュラム専門科目の内容

新カリキュラムは、日本文化学科・英米文化学科とも、専門教育科目が「言語文化」(言語学・文学)「思想文化「歴史文化」「環境文化」の四つの科目群と、学生が主体的に学び、かつ研究を行う「演習」「卒業研究」、英語のより高いコミュニケーション能力と文章読解力を身につける「英語」で構成されているのが最大の特徴で、多様な視点から文化を総合的に理解し、世界に発信していく人材の育成を可能とする科目編成がなされています。
これらの科目群は「基幹科目」を柱とし、「導入科目」「基礎科目」「展開科目」と段階的に編成されていることから、学生の学修段階に応じて広く深く、かつ体系的に文化を学び、研究することができる仕組みになっています。さらに他学科履修や時間割の関係上2部時間帯である夜間に履修できない科目については1部履修も可能となります。このような専門教育科目を学ぶことをとおし、日本文化と英米文化のそれぞれの独自性と普遍性、さらには相互関係性を総合的に理解できるカリキュラムとなっています。

また新カリキュラムは、「導入教育」を重視しているのも特徴です。この「導入教育」では、1年次の前期の「人文学基礎演習」において大学で学ぶ基本的な学修スキルを、後期の「日本語文章表現演習」でレポートや将来の卒業研究作成に役立つアカデミック・ライティングをそれぞれ身につけます。さらに1年次の2学期には、「人文学概論」という講義を通じて、人文学の基本的知識と作法を学びます。また2年次の「人文学演習」では、この基礎学力を土台に自己の問題関心を絞り、3年次に学科別に開講される専門演習を選択できるようにします。さらに3年次の「日本文化専門演習」「英米文化専門演習」では、「言語文化」「思想文化」「歴史文化」「環境文化」の各ゼミに所属し、日本文化と英米文化をそれぞれ専門的に深く学んでいきます。最終年次にあたる4年次には、このゼミにおける成果をふまえ、大学4年間の学修の集大成として「卒業研究」を作成します。

この間、日本文化学科では、日本文化を実地に学ぶ機会として、2年次に課外学修科目として「日本文化特別演習」が開講されます。この演習は、京都と奈良におけるフィールドワークをとおして、日本文化の原点を探ろうとするものです。また英米文化学科では、カナダ・オンタリオ州のブロック大学とアルバータ州のレスブリッジ大学で語学研修を行う「英米文化特別演習」(3週間)と「国際文化特別演習」(3ヶ月)が開講され、修了者に対する単位の認定を行います。