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掲載日:2021.01.29

2021年1月25日(月)、2018年度から人文学部で企画している「北海道観光・地域振興特別講座」の第8回目が開催されました。今回の講座では、道北の中川町職員の髙橋直樹氏(本学OB)を講師にお招きし、「Withコロナ時代の「観光まちづくり」~産業分野の地方公務員の仕事~」と題してオンラインでご講演をいただきました。

まず、中川町の人口や産業構成、経済状態などについてご解説いただき、中川町にとって産業の中でも町外から収益をもたらす観光業が重要であること、「発地型×通過型」の観光から「着地型×滞在型」の観光へと発想の転換が求められており、中川町を観光の目的地に選んでもらえるような企画・取り組みを考えることが大切であることなど、中川町をとりまく観光の現状についてお話いただきました。

また、Withコロナ時代の観光について、アンケート調査の結果もご紹介いただきました(このアンケート調査は今年度ソーゴー印刷×中川町インターンシップの一環で取り組まれているものです)。その結果の分析を踏まえて、自治体・観光協会と観光事業者との間に意識差がみられる点や、今後の戦略はどこも似通る傾向にあり、それらといかに差別化を図っていくかが重要になるといった見通しが示されました。

ご講演中、行政職員として実効性のある施策を立案するためにはエビデンス(確かな証拠・根拠)に基づくことが大事だというお話がありました。その中で、社会に出てからも論文を読むことの必要性が語られました。大学での学びが社会に出てからも役立つというお話に学生も大いに感銘を受けたはずで、オンライン環境下ではありましたが、質疑も活発に行われました。