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掲載日:2022.01.25

 日本文化学科1部の田中綾ゼミで、文芸誌『あやいと』が創刊されました。同ゼミで第10号まで刊行されていた『A207』の後継誌で、名前を一新しての刊行になります。
 今回の創刊号は、A5判349ページ、ゼミ生による小説のほか、3チームによる企画小説(リレー小説など)、ゼミでの研究発表の資料抄録など、盛りだくさんの内容に仕上がっています。

 なお、『あやいと』『A207』、2部田中綾ゼミの『道憬(どうけい)』は、
・札幌市中央図書館
・北海道立図書館
・北海道立文学館
に収蔵されており、いずれも館内で閲覧いただけます。

 以下、『あやいと』巻末の「ごあいさつ」もどうぞご覧ください。

ごあいさつ

 まずは、創作と編集にあたったみなさん、本当にご苦労さまでした。そして、読者の方々にはご高覧に感謝申し上げます。

 ゼミで文芸誌を初めて発行したのは、二○一○年度のことでした。ゼミ室の呼称を借りて『A207』と名付け、以来、第十号まで刊行を続けてきました。このたび、十号を機に、また、使用教室の変更も機に『あやいと』と改題し、新スタートを切った次第です。
 着任以来、文芸誌の刊行は主要なゼミ活動の一つでしたが、それは、本学の初代人文学部長・菱川善夫先生に倣ったものです。かつて、菱川ゼミでも読み応えのある文芸誌を刊行しており、大学院で菱川先生に学んだ者として、私もその志を継ぎたいと願っていました。
 幸い、どの代のゼミ生も創作や編集作業に積極的で、毎年、私の想像以上のクォリティで仕上げてくれました。その中から、ライトノベル作家や歌人が誕生したことも誇らしい限りです。
 ここ数年は、「文学フリマ札幌」での出店・販売も試みていました。会場には、元ゼミ生たちも姿を見せ、ちょっとした同窓会になるなど、縦のつながりもできるようになってきました。今年度は、新型コロナウイルス感染症のために出店は控えましたが、先輩後輩のつながりは今後も大切にしていきたいと考えています。

(以下略)

演習担当教員 田中 綾