取得学位 | 博士(文学) 京都大学大学院 |
---|---|
担当科目 | ヨーロッパ文化概論、ヨーロッパ文化特論I |
専門分野 | キリスト教学、西洋思想史 |
研究テーマ | 私は近代ドイツのキリスト教思想を中心としたヨーロッパの思想史を研究しています。キリスト教はヨーロッパ文化を形成する源流の一つです。ですから、キリスト教について学ぶことは、ヨーロッパという他者を知る重要な手がかりとなります。しかし、それだけではありません。キリスト教の影響を受けて成立してきた「自由」、「人権」、「愛」などの理念は、キリスト教の信仰を持たない日本人にとっても大切なものになっているように思えます。そうであるならば、キリスト教について学ぶことは、私たち自身について知ることでもあるのです。 現在は特に、第一次世界大戦前後の宗教思想に関心を持っています。この時代には、ヨーロッパが育んできた思想や価値に対する反省が、時として破壊的なまでに高まりました。そのような知的格闘の様相を明らかにすることを通して、人間や社会のあり方について考察を深めていきたいと考えています。 |
おすすめの一冊 | ホルクハイマー、アドルノ『啓蒙の弁証法』(徳永恂訳、岩波文庫、2007年) |
おすすめの作品 | フィッシュマンズ「LONG SEASON」(ポリドール、1996年) |
主な著作・論文 | 『トレルチにおける歴史と共同体』(知泉書館、2015年9月) 「共同体形成としての学問」(『21世紀の信と知のために キリスト教大学の学問論』茂牧人・西谷幸介編、新教出版社、2015年2月、132-165頁) 「京都帝国大学文学部基督教学講座の成立」(『近代日本の大学と宗教(シリーズ 大学と宗教I)』江島尚俊・三浦周・松野智章編、法藏館、2014年2月、105-135頁) 「キリスト教と「運命」-プロテスタント神学における『西洋の没落』の残響-」(『宗教研究』第390号(日本宗教学会)、2017年12月、1-24頁) 「ドイツ・プロテスタンティズムにおける前衛と後衛」(『基督教学研究』第33号(京都大学基督教学会)、2013年12月、213-231頁) |
教員紹介