小松 かおり

小松 かおりコマツ カオリ

KOMATSU Kaori
英米文化学科
教授

取得学位 博士(理学)(京都大学大学院)
担当科目 文化人類学Ⅱ、現代人類学
専門分野 生態人類学
研究テーマ 研究テーマは、人間と自然の関係論です。主な研究対象は3つあります。 一つ目は、アフリカ熱帯雨林で焼畑農耕を営む人々の農と食の文化の研究です。手をかけすぎずに自然を生かす技法や、身の回りのものから食の多様性を生み出す技法について考えています。 二つ目は、沖縄の市場と食文化、それを生み出す第一次産業についての研究です。市場は人やモノ、情報の結節点で、地域の農と食の変化を定点観測できます。那覇中心部の市場を楽しむ会「マチグヮー楽会」でさまざまな仲間と情報交換しています。 三つ目は、バナナ栽培文化の地域間比較です。バナナは湿潤な熱帯ならどこにでもあり、主食としても重要ですが、一方で、世界規模の商品作物です。いろんな顔を持ったバナナを、アフリカ、アジア、南米で比較し、人間と植物の関係と、現代社会について考えています。
おすすめの一冊 高野秀行 2013「謎の独立国家ソマリランド-そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」本の雑誌社
おすすめの作品 「ベンダ・ビリリ! 〜もう一つのキンシャサの奇跡」
主な著作・論文 「アフリカの焼畑と混作-在来農法の語られ方」本多俊和, 大村敬一, 葛野浩明編『文化人類学研究(‘05)(放送大学大学院教材)』放送大学教育振興会, 2005年3月, pp. 187-209.
『沖縄の市場〈マチグヮー〉文化誌』ボーダーインク, 2007年8月.
「森と人が生み出す生物多様性」木村大治・北西功一編『森棲みの生態誌 —アフリカ熱帯林の人・自然・歴史Ⅰ』京都大学学術出版会, 2010年3月, pp. 221-242.
“Biodiversity of Intercropped Fields in Central African Rainforests,” African Study Monographs, Supplementary Issue 43, 2012年 3月, pp. 61-84.
「バナナとグローバリゼーション」三尾裕子・床呂郁哉編『グローバリゼーションズ—人類学、歴史学、地域研究の現場から』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, 2012年12月, pp. 285-316.