取得学位 | Ph.D. (University of Massachusetts, Amherst) |
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担当科目 | 人文学(基礎)演習、アメリカ史概論 |
専門分野 | アメリカ史 |
研究テーマ | アメリカ黒人が、何からの解放を・どのように目指してきたのか、ということを批判的に明らかにすることが、目下の研究テーマです。とりわけ、政治的権利の平等を求める黒人エリートが、社会経済的には自己責任論に与してしまう「ねじれ」と、それをほどいて新たな解放の道筋を探ろうと苦悶する黒人知識人の軌跡を追い、その錯綜の中に希望を見出そうとしています。 「人種」に拘泥することも、それを無視することもできない「黒人大統領」オバマの苦悩を歴史の中に位置づけ、「人種という経験」を決して忘れずに「人種のない世界を目指すという矛盾に耐えつつ、集団ごとの「驕り」や「縛り」ではなく、「誇り」を相互に認め合い支え合う、より公正な社会を目指すという、かなり普遍的な(大きく言えば人類史的な)課題だと自負しています。 |
おすすめの一冊 | 同じタイトルの次の2冊を読み比べてみてください。 本田創造『アメリカ黒人の歴史』(岩波新書、1991年)&上杉忍『アメリカ黒人の歴史』(中公新書、2013年) |
おすすめの作品 | スティーヴ・マックイーン監督「それでも夜は明ける」(2013年英米合作) ライアン・クーグラー監督「フルートベール駅で」(2013年アメリカ作品) |
主な著作・論文 | 『アフリカ系アメリカ人という困難―奴隷解放後の黒人知識人と「人種」』(彩流社、2014年) 『個人と国家のあいだ〈家族・団体・運動〉』(共著、ミネルヴァ書房、2007年) 『浸透するアメリカ、拒まれるアメリカ―世界史の中のアメリカニゼーション』(共著、東京大学出版会、2003年) 『記憶の比較文化論―戦争・紛争と国民・ジェンダー・エスニシティ』(共著、柏書房、2003年) 「白黒で描かれた『国民の創生』―20世紀初頭のアメリカ合衆国における『建国神話』と人種」『歴史学研究』959号(2017年7月) “ ‘Little America’ in Africa: Liberia as a Touchstone for African Americans,” Japanese Journal of American Studies 28(2017) 「アメリカ黒人史研究の隘路―次の100年を見据えて」『歴史評論』787号(2015年11月) “Race-neutral Individualism and Resurgence of the Color Line: Massachusetts Civil Rights Legislation, 1855-1895,” Journal of American Ethnic History 22(Fall 2002) 「『黒人史』の境界/『黒人』史の限界―アメリカ合衆国における黒人コミュニティ研究の動向を中心に」『西洋史学』197(2000年) (翻訳)ピーター・メドフ、ホリー・スクラー『ダドリー通り―破壊された街の再生の物語』(森川美生と共訳、東洋書店、2011年) |
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