取得学位 | 博士(学術)(聖学院大学大学院) |
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担当科目 | キリスト教文化論、ヨーロッパ文化特論II |
専門分野 | 宗教学 |
研究テーマ | ユダヤ人と呼ばれる民族を知っていますか?はるか昔に中東で活動し、その後世界中に散らばり、ヒトラーによる恐るべき迫害にも耐え抜いた民族です。20世紀の前半、ドイツの多くのユダヤ人が亡命しましたが、彼らが生み出した哲学や宗教思想には驚くほど独創的なものがあります。自己、他者、言語、歴史――ユダヤ人の文化はこのありふれた言葉に思いもよらない意味を込めて、私たちの平凡な世界を新たに解釈していきます。私の研究テーマは、19世紀から20世紀にかけてドイツで活躍したユダヤ人思想家を取り上げ、いったい彼らが何を考え、彼らにこの世界がどのように映っていたのかを解明することです。なぜユダヤ人はあのような悲劇に直面したのか?自分を迫害する他者は自分のよき隣人となりうるのか?この世界はよい世界なのか、わるい世界なのか?言葉こそ違え、わたしたちが日常的に経験し、考えている事柄だと思いませんか? |
おすすめの一冊 | ラッセル『幸福論』(安藤貞雄訳、岩波文庫、1991年) |
おすすめの作品 | 映画「シャネル&ストラヴィンスキー」(ヤン・クーネン監督作品、2009年) |
主な著作・論文 | 『はじめての人文学』(編著)、知泉書館、2018年 『ドイツ・ユダヤ思想の光芒』(単著)、岩波書店、2015年 『フランツ・ローゼンツヴァイク――〈新しい思考〉の誕生』(単著)、知泉書館、2010年 「解説 出会いとすれちがい――マルティン・ブーバーを再読するために」、マルティン・ブーバー『我と汝』、野口啓祐[訳]、講談社、2021年8月 “Messianismus und Wahrheit bei Franz Rosenzweig”, Rosenzweig-Jahrbuch 11, Das »Und« im Werk Franz Rosenzweigs, Verlag Karl Alber, 2018. |
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