第13回人文学の挑戦

「世界遺産とダークツーリズムの先にあるもの―負の歴史をどのように記憶し、どう生かすべきか―」

世界遺産をめぐる観光ビジネスには、その意義を美しい自然や街並みなどに矮小化する傾向が見受けられます。 今回の「人文学の挑戦」では、世界史上の悲劇を伝える場所や施設などの、いわゆる「負の遺産」に焦点を当て、それらをどのように記憶し、 人類の知を形成するためにどのように活用すべきかを考えます。アメリカ黒人史が専門の大森一輝人文学部教授が奴隷貿易、 強制収容所などの紹介を通じて「負の遺産」「ダークツーリズム」について問題提起した後、NPO法人世界遺産アカデミーの宮澤光主任研究員にマイクを渡し、 世界遺産全体の中で「負の遺産」の位置づけや、登録をめぐる国際記念物遺跡会議(ICOMOS)、および世界遺産委員会での議論、 世界遺産観光の現状と課題をお話しいただきます。

日時 2017年7月23日(日)15:00~16:30
場所 紀伊國屋書店札幌本店1Fインナーガーデン
講師 大森一輝(英米文化学科教授)
宮澤光(NPO法人世界遺産アカデミー主任研究員)
「世界遺産とダークツーリズムの先にあるもの―負の歴史をどのように記憶し、どう生かすべきか―」