第16回人文学の挑戦×北海道みらい事業

「内村鑑三の生きた北海道、世界が読んだ内村鑑三」

近代日本を代表するキリスト教思想家である内村鑑三については、彼自身が「2つのJ(=Jesus/Japan)」への献身を尊ぶことを宣言したことから、 「日本」における内村鑑三という枠組みで 議論されることが一般的です。しかし、今回はあえて2つの方向に枠組みをずらすことで、内村鑑三を読み直す新たな可能性を探ってみたいと思います。 第1部では、よりローカルな方向、すなわち「内村鑑三にとっての北海道」について考えます。キリスト教に出会った札幌での暮らし、 故郷とは全く異なる北海道の大自然は内村鑑三にどのような影響を与えたのでしょうか。 『無教会とし ての教会—内村鑑三における「個人・信仰共同体・社会」』の著者である岩野祐介氏(関西学院大学神学部教授)が考察します。 第2部では、視野を世界へと広げます。内村鑑三の著作は、その生前から世界各地で読まれてきました。内村鑑三を外国の読者はどう読んだのかを、 近代のキリスト教思想史を研究している小柳敦史氏(北海学園大学人文学部准教授)が紹介します。 第3部では、発表者の2人により、 内村鑑三を今日の私たちが改めて読み直す意義についてトークセッションを行います。

日時 2018年7月15日(日)15:00~16:30
場所 紀伊國屋書店札幌本店1Fインナーガーデン
講師 小柳敦史(北海学園大学人文学部英米文化学科准教授)
岩野祐介(関西学院大学神学部教授)
「内村鑑三の生きた北海道、世界が読んだ内村鑑三」