第25回人文学の挑戦(オンライン開催)

世界遺産を読み解く −人文学への招待−

2020年秋に、北海学園大学人文学部の教員でチームを組み、世界遺産に関する考察を入り口に人文学の魅力を知ってもらいたいという思いを込めて、『世界遺産とは何か? さまざまな「物語」を読み解く』という本を出版しました。第25回「人文学の挑戦」では、この本の執筆に加わった2人の教員が、高校の世界史や日本史の教科書の説明よりも深い学びに、参加者の皆さんを招待します。

1人目の柴田崇教授(英米文化学科・メディア論)は、ベルギーの世界遺産である「プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館とその関連施設」を取り上げます。これは、活版印刷の工房などが世界遺産に登録されたものです。この施設が世界遺産に登録されている意味を理解することを通して、活版印刷や印刷業者が世界史の中で果たした役割について考えてみましょう。

2人目の鈴木英之教授(日本文化学科・日本思想史)は、日本国内の世界遺産である「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を取り上げます。潜伏キリシタンというと、250年もの禁教を、「潜伏」することで耐え抜き、キリスト教の教えを守った厳格な信仰という印象があるかもしれません。しかし、現地を訪れて見えてきたのは、宗教の柔軟でダイナミックな姿でした。

日時 2021年7月25日 14:00 〜 15:15
場所 Zoomを使用したオンライン開催
講師 柴田崇(人文学部英米文化学科教授)
鈴木英之(人文学部日本文化学科教授)
世界遺産を読み解く −人文学への招待−