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掲載日:2023.03.13

3月4日より、市立小樽美術館において、人文学部の後援による特別展「美術館×やさしい日本語」が開かれています。「やさしい日本語」は在住外国人に緊急時の情報を伝えるために考えられた、語彙や文法を易しくした文体です。現在は幅広い人に向けた平時の情報提供にも用いられています。この特別展は、「ことばのユニバーサルデザイン」とも言われる「やさしい日本語」を通して、公共性の高い美術館という施設における配慮を見つめ直す試みです。
日本文化学科の丸島ゼミの学生が、美術作品のキャプション(解説文)のやさしい日本語への書き換えを行っています。

3月11日には、ワークショップ「やさしい日本語で美術作品をみてみよう」が開催されました。簡単な解説をしたのち、参加者の方々と学生とで「やさしい日本語」を用いて対話型鑑賞を行いました。参加者の方々も学生も、「やさしい日本語」で話すことの難しさと面白さを感じたようです。
ワークショップ後にも参加者の方からさまざまな質問があり、学生たちはゼミで学んだこと書き換えに取り組んだ経験をもとに、それに答えていました。

3月25日には、日本語教育学会国際連携委員会が主催する「世界中の日本語教育関係者のためのオンライン交流会」に発題者として参加し、ゼミでの学びを日本語教育関係者と共有する予定です。